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撮影にまつわることから日常のことまで、徒然と。

YESTERDAY

「花と手紙だより」2024年6月7日版

売れないミュージシャンのジャックが遭遇した、ある夜の交通事故を境に、世界の歴史からザ・ビートルズの存在が消えてしまい、ザ・ビートルズを覚えているのは世界に自分たったひとり?

退院したジャックが、親しい友人たちの前で名曲YESTERDAYを弾き語ると、

友人たち「いい曲ね、いつの間にそんな曲を書いたの?」
ジャック「からかってるんだろう?」
友人たち「本当に素晴らしい曲よ」
ジャック「(ため息まじりに)ポール・マッカートニーのYESTERDAY、ザ・ビートルズの曲だよ」
友人たち「誰それ?」

的な展開。(僕の記憶の中では確かこんな具合)

その後、ジャックは慌ててネット検索するも、出てくるのは昆虫のカブトムシや車フォルクスワーゲンのビートルばかりで、肝心の ザ・ビートルズのことは何も出てこない。そこで初めて、ジャックは自分がザ・ビートルズの存在が消えた世界にいることを知る。そして・・・

映画「YESTERDAY」を見ている間中、とてもエキサイティングでした。中学生でももっとマシなことを言うと思いますが、本当に面白くて楽しいひとときでした。

上記に紹介したジャックが友人たちにYESTERDAYを弾き語るシーンを見て、すごくいいなぁと思った単純な僕は、これまで何十回と諦めてきたギターの演奏の上達に再び取り組む決意をしました。

今回は絶対に上手くなりたいと思ったので、自分にふたつ条件を出しました。

・YESTERDAY、課題曲は1曲のみ
・5分だけでいいから、毎日練習する

ギターの再チャレンジは確か2022年の秋頃から始めたと記憶しているのですが、やっぱり途中あれこれあって練習をサボってしまう時期もありました。

ただ、このふたつの条件のおかげもあって、演奏そのものは9割方楽譜通りに弾けるようになりました。表現という意味ではまだまだですが、ギターを弾くことがより楽しいものになっています。

そういえば、20年近く前のこと。勉強を兼ねて、映画STAND BY MEの英語版小説を読み進めていたことがあるのですが、その中で印象的な言葉がありました。

その原文の英文は忘れてしまったのですが、日本語で「歩き続ければ、少しずつだけど、いつかは必ず目的地に着く。」

今更ながら、この言葉の重みをしみじみと感じています。


「花と手紙だより」2024年6月7日版