ちゅらさん
僕が高校3年生だった2001年、学年合唱大会で歌ったのはKiroro「Best Friend」。朝ドラ「ちゅらさん」の主題歌でした。
クラスの文化委員だった僕は、選曲のクラス会議をしたり、楽曲音源の準備、練習のとりまとめなんかをやった記憶があります。
ちなみにクラスでは二曲歌ったのですが、もう一曲は、THE BLUE HEARTS「TRAIN-TRAIN」。みんなで歌うと元気が出てきます。
当時、「ちゅらさん」が与えてくれる、温かくて和やかで純粋でどこか抜けていて切なくて人情味に溢れて底抜けに明るいムードに、日本中が癒されていたんじゃないかなと思います。
今振り返ると、あの頃決して明るい時代じゃなくて、閉塞感漂う空気が重くのしかかっていた気がします。見方によっては、それは今もそう変わらないのかもしれませんが。
単純な僕は、主人公えりぃに恋して、おばあに勇気づけられていたと思います。
「ちゅらさん」の脚本は岡田惠和さんですが、去年放映された好きなドラマ「日曜の夜ぐらいは…」も同じ岡田さんの作品。
両作品から共通して感じるのは、「困難は確かにたくさんあるけど、より良い未来のために、なんとか頑張ってみよう」と勇気を与えてくれるところでしょうか。爽やかな風に吹かれた後のような気持ちになります。
今、NHKで再放送されていて、20年近く経った今も、テレビ画面越しに元気をもらっています。
改めてネットで検索したところ、ドラマでの名台詞「なんくるないさ」という言葉は本来「まくとぅそーけーなんくるないさ」という風に使うらしく、「正しい事をしていれば何とかなるさ」という意味のようです。
「人事を尽くして天命を待つ」と同じような意味合いだそうで、僕も撮影時でも普段の生活でもどんな時でも最善を尽くしたいです。
「花と手紙だより」2024年7月5日版