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撮影にまつわることから日常のことまで、徒然と。

ハリー・ポッター

「花と手紙だより」2024年8月16日

「ハリー・ポッターと賢者の石」が日本で発行された1999年から2000年にかけて、僕は高校1年。

全世界でベストセラー、話題の作品だったので、休み時間にクラスメイトが読み耽っている姿を遠目に眺めていました。

僕は読書とはあまり縁がなく、とはいえ決して読書が嫌いではなかったのですが、本の面白さにのめり込むきっかけは高校2年の3学期。虫垂炎での約2週間の入院生活、退屈しのぎの読書がきっかけでした。それから、冊数はあまり多くないですが、断続的に本を読むようになりました。

時は流れ、2002年の夏。大学1年生の僕は、クラスメイトの自宅に数人が集まりワイワイ宅飲み。(時効ですので、ご勘弁ください。)

クラスメイトの誰かが、レンタルDVDの再生ボタンを押し、当時の新作「ハリー・ポッターと賢者の石」がテレビ画面に流れ始めました。といっても、酒盛りしながらですので、誰一人真剣に見てはおらず、例に漏れず僕もワイワイしていたので、唯一覚えているのは、不思議なとんがり帽子が高らかに「グリフィンドールッ!」と叫んだシーンのみ。気づけば、夜も更け、みな床に突っ伏して朝を迎えたのでした。

それからさらに月日は流れ、ここ数年の間で、金曜ロードショーでハリー・ポッターシリーズを目にする機会があり、ここでようやくハリー・ポッターの面白さを知ることとなるわけです。遅すぎ。

つい最近、妻の実家の本棚にハリー・ポッター第一巻と第二巻があるのを見つけ読み進めると、当たり前ですが、面白くてたまりませんでした。

映画化すら決まっていなかったあの頃の、原作本を読み耽っていた高校のクラスメイトの姿が思い出されて、映像化前だからこそ、各々の頭の中でハリー・ポッターの世界を自由に描いていたのだと思うと、羨ましいやら悔しいやら悲しいやら。

いろんな面で周回遅れな人生を送ってきていますが、改めてリアルタイムで味わうことの大切さを思い知る出来事となりました。

今度こそRide on time!


「花と手紙だより」2024年8月16日