photographer’s highとリスキリング

写真の仕事をしている身でありながら、長時間の撮影は本当にご無沙汰しておりまして、
先日強い日差しの中、朝から晩までカメラを手に歩き回り、
その結果、真っ赤に日焼けした顔と両腕、全身を襲う筋肉痛に、充実感を感じた初老カメラマンでした。
そして、人間は慣れてくると意識しなくても感覚的に一定の動作をすることができるような仕組みを持っているようで、
理屈を知らなくても、なんとなくこうだろうという勘が働き、意図した通りに写真が撮れてしまうことがあります。
とはいえ、理屈を知らぬ状態よりも知っておいた方が良いに越したことはありません。
今回不慣れな現場に臨むにあたり、日頃の撮影の仕事であまり用いない手法の原理を、改めて再勉強できる良い機会となりました。
技術を持ち合わせていなくても押せば撮れる写真だからこそ、技術を持ち合わせた上で、それを活用するかしないか、そこが鍵になるのかもしれません。
「花と手紙だより」2025年9月14日