亡き祖母のお気に入り
先日、ありがたいことにお客様から差し入れを頂きました。
村山製油の黒豚みそ。豚みそは、鹿児島ではポピュラーなご飯のお供。
亡くなった祖母が、わざわざ注文して常備していたお気に入りのひと品。
思わず祖母のことを思い出して懐かしみながら、白いご飯の上に乗せて美味しく頂きました。
国民食とも言える味噌ですが、つい数年前まで僕はあまり味噌が得意じゃない人間でした。
理由はいくつかあるのですが、美味しい味噌汁に縁がなかったことが一番の理由でしょうか。なので、成人後は味噌汁なしの食卓が長く続きました。
祖母が常備してくれていた豚みそも、自ら好んで食べようとはせず、祖母が薦めてくるからほんの少しだけご飯に乗せて食べる程度。そんな孫にもかかわらず、いつも気に掛けてくれて本当に優しい祖母でした。
味噌だけでなく、ずっと避けてきた梅干しも半年前から毎朝2粒食べるようになりました。味覚が、年齢を重ねることで変化してきたのだと思います。
確か映画「プール」か「めがね」で、朝一粒の梅干しは魔除けだ、というセリフがあったと思うのですが、梅干しを食べ始めてから疲労が回復しやすくなっている気がします。ある意味、本当に魔除けだと思います。
味噌。梅干し。白いご飯。なんだかんだでやっぱりつくづく日本人なんだなと思いました。
差し入れしてくださったY様、ご馳走様です。ありがとうございました。
「花と手紙だより」2024年9月13日