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撮影にまつわることから日常のことまで、徒然と。

フランク・ステラ

「花と手紙だより」2024年11月9日

先日、鹿児島市立美術館で開催されている「草間彌生展」へ行ってきました。

説明不要の現代日本美術界のスーパースター。平日にもかかわらず会場はとても賑わっていました。

シルクスクリーン、エッチングなどで製作された作品がずらりと展示されていて、とても見応えがあり、草間彌生ワールドを満喫できました。

個人的には、初期の作品である「無限の網」を鑑賞できて良かったです。


次の予定があり時間は取れなかったのですが、常設展も鑑賞できるということで、一つの作品を数分だけ鑑賞しました。

それは、フランク・ステラ作「より誤謬少なき鯨図2x」。

僕が大好きな作品で、事あるごとに眺めに行っています。

この作品に出会ったのは、約30年前に同美術館で開催された「親と子でみる20世紀美術展」で鑑賞した時か、「現代美術のスーパースター フランク・ステラ展」のチラシを学校でもらった時か、ともかく「なんだこれ!かっこよすぎる!」と心を鷲掴みにされました。 なので、美術の授業に精密に模写しました。その模写はもう手元にないけど、しばらく僕の宝物でした。

見上げるほどの大きな作品からは全方位へエネルギーが放出されているようで、対面すると全身にチカラがみなぎってきます。

他にも数えきれないほど好きな美術作品がありますが、どれか一つを挙げよと言われたら、間違いなく「より誤謬少なき鯨図」と答えます。


先ほど何気なく検索したところ、フランクさんが今年5月に永眠されたことを知りました。

最高にかっこいい作品を生み出してくださって、本当にありがとうございました。

これからも僕の人生において、なくてはならない作品です。


「花と手紙だより」2024年11月9日